アメリカの大学職員のプロフェッショナリズム

今日は、職場が主催するアカデミックアドミニストレーションに関するイベントと大学関係
者の交流会に出てきました。日本の大学の教職員の方々を対象としたイベントでしたが、そ
のなかで今後提携する予定の大学の関係者のみなさまともお話しできて(なんとそのなかに
自分が数年前に教えた学生さんだった方がいて感動の再会を果たしました!)有意義な機会
でした。

そして、改めて、自分がお世話になっている大学の職員のみなさまのプロフェッショナリズ
ムに感謝することしきりでした。どの程度一般化できるかはわかりませんが、職場で見る限
り、アメリカの大学職員の特徴・強みとして以下のことがあると感じました。

専門性
アメリカの大学職員は、高等教育やアカデミックアドミニストレーション関係の修士号をも
っている方が多く、みなさんアカデミックアドバイジング、学生サポート、障害支援、カウ
ンセリング、IT、キャリアアドバイジングなど、専門にわかれたキャリアを歩まれています。
定期的なローテーションなどはないようなので、長い間かけてそれぞれの得意分野を育てる
ことができるようになっています(そしてもちろんそれぞれの専門性がうまく連携するシ
ステムのもとにおられます)。

教員との協働
アメリカの大学職員は教員とほぼ対等の関係にあります。大学の運営はルールベースであり、
学生さんを含め、全学が守るべき行動規範が成文化されており、各教科のシラバスも、それ
に基づいた契約書のような仔細さが要求されます。そしてこれらのルールの遂行具合がうま
くいっているか、というクオリティーコントロールには、教員だけでなく、職員も参与して
いるのが特徴的です。また、特定の学生さんへの対処やニーズに関しての詳細も同様に上司
・同僚だけでなく職員の方とも共有し、状況によっては、それぞれのオフィスに同じ学生さ
んを呼び、ダブルでケアするケースもあります。

職員+教員から学生へのheads-upの頻繁さ
アメリカの大学は特に成績基準が厳しいです。教員サイドでは、学期の中間期までに学生さ
んに成績の状況や今後の努力目標などを説明するのですが、この報告は職員にも共有され、
必要な場合には職員からも学生さんに連絡をしてくださっています。

もしアカデミックスタンディングが芳しくない学生さんがいた場合には、職員が学生さんを
呼んで頻繁に面接し、今後の選択肢について話し合ったりします。特定の時期になると職員
の方は一度に300人の学生さんに連絡されるケースもあるとか。これは教員としても特に助
かります(一方、学生さんの苦情を聞くチームなどもあります。問題があれば職員から教員
にアドバイスが行くこともあるそうです)。

日本の大学職員のみなさんには頻繁に異動があり、長く時間をかけて専門性を育てるのもな
かなか難しく、また、特に学生さんへの対処の業務の多くは個々の教員の方々にかかってい
る場合が多いという現実もお伺いしました。

また、アメリカの大学では親御さんはサードパーティーとして学生さんマターには関与しな
いことになってますが、日本では大学によっては親御さんが絡む場合もかなりあるとのこと。
改めて自分はかなり例外的な状況下にあることを認識し、今後職員の方や日本の大学の方に
新たに力になれることはないか考えるきっかけになりました。

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